BALNIBARBI RECRUITING 2018

バルニバービのナウをお届け!
2019.12.26 ずっと作ってみたかった──「エビチリ」を自宅で料理したい人のための本格レシピ【四川料理のスゴい人】 https://t.co/YKyaR66ULC #メシ通 #バルニバービ #レシピ #人長良次 #リバヨンアタック #年末に作りたい料理

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AD'DACHIO

人生にかける熱い想い、挑戦し続ける意味

カマタン

株式会社バルニバービ タイムタイムの代表取締役 AD'ACCHIO オーナー・プリモピッツァイオーロ 岡田 智至さんが2019年9月20日、カプートカップ世界大会でスタジョーネ部門(季節のピッツァ)において世界3位に入賞しました。日本1位になってから3年。岡田さんが目指すピッツァイオーロの形とは?

*カプートカップとはナポリの製粉メーカー「CAPUTO社(カプート社)」がスポンサーとなってナポリで毎年開催されるナポリピッツァ職人世界選手権のこと

ピッツァとの出会い。本場ナポリで感じたこと

岡田さんは学校卒業後、青山や表参道のリストランテで働いていました。ただ、リストランテという業態が自分の肌には合わないと感じていたそう。「お客様と話しながら、お客様の顔を見ながら、味付けやメニューをつくっていきたい」、そう考えた岡田さんは、よりお客様と身近に接することができるトラットリアで働くことを選択。トラットリアとは「大衆向けの家庭的なレストランの業態」とのこと。岡田さんの理想に近い業態でした。その中でピッツァを焼くことも…。当時ちょうどピッツァが流行り始めた頃で、本格的なナポリピッツァが食べられるお店も少なかったそう。岡田さんはピッツァ研究のために実際にその数少ないお店に行きました。

岡田:実際にピッツァを食べて衝撃を受けました。今まで食べたピッツァとは違った。しかも、ガラス張りの中でピッツァをつくっている姿がすごい格好よかったんです。その時に本場イタリアのピッツァが食べたい!と思いました。

株式会社バルニバービタイムタイム 代表取締役
AD'ACCHIO オーナー・プリモピッツァイオーロ
岡田 智至

そして岡田さんは25歳のときに初めてイタリアへ。当時コネはなく、がむしゃらにピッツァ屋を梯子したんだそうです。

岡田:本場ピッツァはどれもすごい美味しかった。でもピッツァに惚れるっていうよりも、僕はナポリ人の人柄に惚れました。片言で自分は料理をやっていてこれからピッツァもやりたいと伝えたら、「やってみろ!」って言ってやらせてくれて「いいね、センスはいいよ」って言ってくれたり。「今から生地つくるからお前も見てみろよ!」って生地つくりまで見せてくれた。自分たちのピッツァに誇りを持って、こういうことやってるんだ!というのを目の前で魅せてくれたんですよね。そういうナポリの人にすごく愛を感じた。こんな風に表現しながら楽しんで仕事ができたら最高だと思ったんです。それを日本で表現できたらいいなと思ったのがピッツァイオーロを目指したきっかけですね。

日本1位、そして世界へ…

岡田さんが日本で行われたピッツァの大会で優勝したのは今から3年前のこと。岡田さん自身は当時大会には興味がなかったそうです。

岡田:各国のナポリピッツァ協会支部、それぞれで大会を行って、オリンピックみたいに優勝した人がナポリの世界大会に出場するというもの。知人に背中を押されて参加することになりました。入賞するとか入賞しないとかではなく、みんなでナポリピッツァを盛り上げよう、そうやって関われたら面白いよねって。

そうして出場した大会で岡田さんは見事優勝!世界大会に初めて出場します。しかし、入賞することはできませんでした。

岡田:大会にならないくらいの大雨の中で、アウェー感もありましたし納得のいくピッツァをつくることができなかった。また出たいなんて思いませんでした。

今年、岡田さんは世界大会に出場する日本メンバーの引率として参加されたそう。イタリアの風を感じ、さらにミラノの知り合いのお店で少し働かせてもらって本場の刺激を受けて帰ろうと考えていました。しかし、いざ実際現地に行くと、本部メンバーによる「もっと盛り上げて!」という無茶振りが。リクエストに応え、岡田さんの出場が大会前日に決定しました。結果、岡田さんが手にしたのは「世界3位」という素晴らしい評価。

岡田:当日は天気も良好、気候もよかった。その結果、3位に入賞することができました。最初は大会に出場するつもりもなかったけど、今回3年前のリベンジができて本当によかったなと思います。今までの大会で一番いいと思えるピッツァをつくることができました。

世界3位に輝いたピッツァ
※イタリアの季節食材を使用しているため店舗での提供は未定です。

挑戦し続けることの意味

岡田:職人とはどんな窯でも、どんな気候でも、どんな状態でも美味しくつくれるということ。ピッツァ職人を始めて15年目ですが、先輩たちからみたらまだまだです。今回大会に出場して、入賞できるかわからないけど、でも出場を決めた瞬間に入賞できる可能性は生まれました。何事もやらないと始まらないということを改めて感じました。挑戦したからこそ見えてくるもの、やらなければいけないことがわかる。

岡田さんは若い世代に対してもっと挑戦して失敗したほうがいいとも話します。体験し、体感することでしかわからないことがある。一つの視点ではなくさまざまな視点で考えることも、経験がなくては偏った考え方になってしまいます。

岡田:若い子たちはもっと「意欲」が必要だと思います。バルニバービには挑戦し続けられる環境があるし、なりたいこと、やりたいことに対して進むために多くの経験をした方がいい。なりたい自分になるための道筋は一つではないし、正解も不正解もないけれど、それでも「こっちだな」って思う方向があるはず。でもその方向は、土台がないと見つけられない。良くも悪くも体感したことでないとわからないことがあるんです。僕も今回入賞したけれど、それがゴールではないし、これからもっともっと色んなことに挑戦して、懸命に形にしていけたらいいと思っています。

仲間を見過ごすな

今回のイタリア行きに際し、岡田さんは話があった当初迷っていたそうです。

岡田:お店の営業がありますし、正直かなり躊躇はしていました。でもアダッキオの仲間たちが「ぜひ行ってきてください」と背中を押してくれた。だからこそ、自分はイタリアでお店のために何を持ち帰ることができるか、常に考えていました。

世界大会に出場することになった際も、岡田さん一人でピッツァをつくる準備をしたわけではなく、日本チームの仲間たちが支えてくれたそうです。「仲間たちの協力がなければ成し遂げることはできなかった」と岡田さんは話します。

岡田:バルニバービで唯一社長に叱られてきたことっていうのは「仲間を見逃すな」ということ。自分一人で成せることというのは少ないし、だからこそ僕も仲間たちの「やりたい」ことの背中を押していきたい。仲間たちの「やりたい」を見過ごさないようにしたい。その中で、例えばピッツァだけで生きることは難しいからさまざまなことを経験させたいと考えているんです。僕のお店ではキッチンとかホールとか関係なく仕事をします。「お店をやりたい!」という子がいたとして、ピッツァをつくるだけでは店はできないでしょう? レジはどうする? ビールはどの種類を出す? 経験して失敗していく中で成長する自分を見つけ出すことができるはず。

結局一番大切なことはアダッキオというお店の中でお客様や仲間がどういう風になっているかだ、という岡田さん。

岡田:お客様が楽しそうに料理を食べている、仲間が楽しそうに働いている。それを見られたら最高だなって思うんです。大会って評価されて順位が決まるじゃないですか。仕事も人生も、評価されて始めて成り立つと思っているんです。もっといろんな人たちに評価していただいて、満足していただけるような努力をしていくことが大事。お客様がいつも来てくださることを当たり前だと思わずに、いつも美味しいピッツァが食べられるお店を実現するために何が必要か、これからも考えて行動していきたいですね。

今年で5周年を迎えたアダッキオ。11月2日には感謝の気持ちを込めて5周年イベントが行われた。

 

この記事を書いた人 & 編集後記

カマタン

バルニバービに出戻ってまいりました。カマタンです。Webの学校に通いながら、Webチームでできること、役に立てること、新しいことに挑戦できたらと思います!

取材させていただいた日は撮影などもあり、大変忙しい日。そんな中、たくさんお時間をいただき本当にありがとうございました!挑戦し続けることは誰にとっても難しいことだと思います。そんな中でも自分の最高を常に目指す岡田さんの後ろ姿は本当に格好よかったです!私も小さいことでも挑戦し、前に進んでいけたらいいなと思いました!